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2016年12月03日

レシートがございますので少々お待ち下さい♪

英会話教室Kerria(ケリア)ですうさぎ



もはや職業病でしょうか。。。ベー
言語に関わる仕事をしていることから
折々に人々が使う言葉の向こう側に
民族性文化形成を感じることがあります聞かザル




例えば数日前
近くの店に買物に行ったときのこと車



レジに商品を持っていき
会計を済ませる際

レジの女の子が言ってきた一言パンダ




「レシートがございますので
少々お待ち下さい。」



レシートがございますので少々お待ち下さい♪


丁寧な対応。。。ヒミツ




その店では恐らく
そのような接客対応をするよう
教育されているのかもしれませんコレ!



日本では素晴らしい接客対応と
評価に値するのかもしれません旗ピース




でも。。。




ここで面白い言葉の特徴
隠れているのがみえていますか??




日本人として日本の環境で
日本語の感覚で見ると
なんら違和感のない
むしろ良い表現かもしれませんOK



でも。。。



「レシートがございますのでお待ち下さい」


と、依頼ではなく
命令形の言葉を用いると


仮にレシートが要らなくても
よほど対応に反抗したいという衝動や
気難しい性格を持っていない限り
大抵の人々は



「はい、分かりました、待ちます。」



と、真面目に返事まではせずとも
ついついレシート待ちしそうになるな...
と感じたわけですコレ!悪魔



現に、レシートは結構ですパー
お断りしようとした私自身
「。。。お待ちください」と言われた手前
野暮な態度で断り去るのも癪でしたから
レシートが要らないにも関わらず
一応少しだけ待ってから
「レシートはいいですおすまし」と
丁重にお断りして店を出ました車



東京に行った際にも
似たような経験をしました飛行機




日本はおもてなしの心が素晴らしく
特にビジネスではいかに言葉丁寧か、
粗相がないかが重視されています旗


それこそ、日本にいると
ほとんどすべての消費者が
VIP待遇を受けられると思える程。。。



その中で、実は上のような
「○○してください」または
「○○はご遠慮ください」といった
命令形が案外多いものですびっくり!



私の経験上
英語の世界に触れていると
「○○してください」という接客対応は
「依頼事」「禁止事項」じゃない限り
ほとんど聞かないですね~タラ~



選択肢は相手に委ねるため



"Do you want to...?"
"Would you like...?"
"Do you need...?"
"You can ..."




というような表現が
好まれているかも。。。コレ!



英語の世界では
選択肢を相手に委ねることは
相手への礼儀、また同時に
相手に責任を持ってもらうこと
でもあるわけです悪魔


個人主義社会が
言葉ひとつで見えます虫眼鏡



この英語対応を
日本語へ直訳すると


"Do you want to...?"
(○○したいですか?)

"You can..."
(○○してもいいですよ。)



と、ややもすれば世間が言う
「上から目線」言葉になったり、笑
承認・許可といった表現に近くなります眠っzzz



そもそも私自身、
「上から目線」という表現や
受け止め方自体が好きじゃありませんが
承認・許可的表現な受止めとなると
誰しもあまり面白く感じるものではありません
ぐすん



日本社会にいると
「○○してください」という命令形が
案外多いとお話しましたが


それも集団主義社会所以の
言葉の表現だなぁと感じますし


きっとみんな意識せずに
使っている表現だと思います見ザル




英語の世界にも触れていると、
日本語では丁寧にも
「○○してください」と言われると
一見おもてなしのつもりでも


受け止める側は
何も知らない子供のように
扱われたような気分たまピヨ
または選択肢が与えられていない
という気分になることがありますぐすん



事実、日常生活において
「自分で選択している」という感覚は
アジア人は欧米人に比べて低く
むしろ社会で決められた常識の中で
「周囲に選択させられている」
という社会に生きており

その社会の中にいると
感覚そのものも常識化しますヒミツ



尚、民族性と選択について
コロンビア大学のアイエンガー教授が
研究発表しています鉛筆


何人か生徒さんにもご紹介した動画です下
興味がありましたらご覧くださいピース




私自身も、その大きな二つの世界
「個人主義」「集団主義」のギャップを
言葉の世界から多々垣間見る機会があります虫眼鏡




言葉はパワフルですキラキラ 



言葉は1人1人の心理を動かし
牽いては社会を形成し、
国を、民族を特徴づけるのです指輪キラキラ



日頃意識せず使用しているであろう言葉に
ときどき意識を向けてみるとよいと思いますキョロキョロピカピカ



そして英語を上達させる上でも
いつもの日常生活のなかで


「あ、今のことを英語で何と言えば通じるかなはてな


と意識して考えてみることですピース



外国語を学ぶと
より母国語の不思議が見えて
面白いものです。。。うさぎハート


"Learning another language is not only learning the different words for the same things, but learning another way to think about things."

-Flora Lewis
(An American Journalist)


「異なる言語を学ぶということは、単に同じ事象を異なる単語で表現できるようになることではなく、さまざまな事象を異なる角度で考えることを学ぶことでもあるのです。」

-フローラ・ルイス
(アメリカ人・ジャーナリスト)





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Posted by 英会話教室Kerria at 18:22│Comments(0)クロスカルチャー
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