2015年09月24日
影を知る
英会話教室Kerria(ケリア)です
生徒募集のお知らせ後、
お問合せ頂いているメール*への対応と
日々のレッスンに精を出していたら
あっという間にシルバーウィークが過ぎていました
*お問合せ下さっている方々、ありがとうございます!!
頂いたメールには今のところすべて返信を入れておりますが、
もし返信がまだ来ていない方はエラーになっている可能性があります。
その際は再度メールをお送りくださいませm(__)m
さて、連休皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか
私自身はいつもどおりレッスンを行っていて
連休という感覚はないままだったので
外出すると
『あれ??今日は道がだいぶ込んでいるな~。。。』と
連休だということもすっかり忘れて呑気に渋滞に挟まれたりしていました、笑
さて、毎度のごとく積もり積もる話はあるのですが
今回は20代のお若い生徒さん達から
『岐路に立つ将来への悩み・展望』について
相談。。。というか話す機会があったので
ちょっとだけ、20代の方々へ向けてのお話を。。。
まずお一人目。
英語を当教室で勉強してきて約3年。
最初は単語・フレーズもままならない状態で初級クラスからスタートしたHさん
ものすごく感覚が鋭くて、とてもいい質問を投げかけてくれる子。
頭の回転が速いというのがすぐに分かりました
頭脳の鋭い人は質問がスゴイです。。。
(質問されると私は嬉しいんだよ~♫)
英検も挑戦したい、となり、2級もサラッと合格
日本の企業で働いていましたが
英語をもっと使いたい、と
米軍基地内の仕事も見事にすんなりとゲットしました
新しい仕事は思ったよりも過酷でした
慣れない仕事にも関わらず、
本来教えてくれるはずの上司は辞め、同僚も辞め、
就職して1~2か月もたたないうちに
一人でオフィスで対応するはめになったりと。。。
過酷な環境の中、しっかり1年勤めました。
英語力には問題なかったはずなのですが
しかしどうも本人、聞くとアメリカの基地内ならではの
ミリタリーカルチャーに疲れてしまった様子
(アメリカ人自身らもミリタリーの環境はやれやれ...と言っていますヨ、笑)
「日本人に囲まれた環境に戻りたい」
心がいよいよ悲鳴をあげました
士気をあげてくれる上司もいなく
目の前にいるお客さんは不満ばかり垂れる。。。
そんな中であれば20代の若い人にとって
気持ちがそのように傾くのも無理はありません
そしてある日。
「先生、今まで教室が楽しくて、いつも来るのが楽しみで、
本当はずっと続けたいって気持ちもあって、
ずっと言えなかったんですが。。。
仕事でこういうこともあって心が折れました。
しばらく英語から離れます。」
一緒に何年も頑張ってきたし
英語の理解力も相当高まっていた矢先のことで
私自身、ものすごくショックでした
でも、私も似たような経験があるのでよく分かります
英語はもういい。
外人はもぅ疲れた、奴らはうるさいだけ。
みんなが日本語しゃべればいいのに。。。
そうやって英語の世界から退いて
徹底的に日本人にどっぷり浸かった時期があったので
その気持ちは痛いほど分かりました。。。
「英語?簡単だよ、あれこれ考えないで話したらすぐだよ!!」
なんて威張って言えるうちは、経験上まだまだ未熟です
「簡単じゃない壁」にぶつかれば
必ず「単語・フレーズ・言い回し」だけじゃない、
言葉そのものの奥にある文化・人・歴史の大きな違いを感じます
そのギャップに心が折れるのは、まさにカルチャーショック
そして、新しいカルチャーに馴染んだと思えば
元いたカルチャーに逆戻り、そこでまたカルチャーショック。。。とかとか
(あ、そういう心理の流れもちゃんと研究でグラフに出てます。。。)
とまぁ、Hさんは完全にカルチャーショックの状態でした
職場で従業員の士気をあげるのは
本来会社の上司の仕事です
それができる人がHさんの周りにいないなら私なりにできることはないかと
職場外からできるだけのヒントを投げたりしてサポートも試みました
でも、一度悲鳴を上げた心は
「分かってる、でも、勘弁してほしい」としか思いません
それって実はちゃんと日々、
仕事に真摯に向き合って頑張ってきた証拠でもあるのですよね
結果、Hさんは一度日本社会に戻るという決断をしたようです
英語を教えながらサポートしていた分
私としては辛いことでしたですが
でもそれはHさんにとって大きな学びになったこと間違いありません
一度、日本社会で嫌な部分を見て、
『英語を使って仕事をする』という憧れが現実となり
小さいながらもアメリカ社会の嫌な部分を経験した
それって、外国の影の部分をみて初めて
日本のよさ、日本人の美しさが見えてきたことでもあるのです
そして日本社会にどっぷり浸かってみて
今度は『やっぱり日本もいい部分ばっかりじゃないな』
ってこともまた徐々に感じてくるはず
外も内も、『憧れ』や『当たり前』ではなく
実体験として酸いも甘いも分かっていく。。。
どこの地域、国にいようと
『いい』も『悪い』も必ず存在する
お互いの『いい』も『悪い』も知るって大事なこと
(悪いところは知りたくない人は夢だけ見てて下さい、笑)
Hさんのような方こそまさに
今後の国際社会における
ハイブリッドの素質を持っているのですね~
しばらく教室では会えませんが
私は密かに、今後もHさんの動向に期待しています
Hさん、応援しています
また戻ってきたくなったらいつでも帰ってきて下さいね
"The light overshadows the dark, because without lights there would be no shadow."
-Dominic Minguzzi
(An American book writer)
「光は影を投げかけるものだ。光が存在しなければ影も存在しない。」
-ドミニク・ミングッツィ
(アメリカ人・著者)
那覇新都心のケーキ屋さん「ジョーギ」の新都心ロール。
Hさんから「ここのロールケーキ大好きなんです」と言ってケーキを持ってきてくれました。
本当にありがとう。。。
生徒募集のお知らせ後、
お問合せ頂いているメール*への対応と
日々のレッスンに精を出していたら
あっという間にシルバーウィークが過ぎていました
*お問合せ下さっている方々、ありがとうございます!!
頂いたメールには今のところすべて返信を入れておりますが、
もし返信がまだ来ていない方はエラーになっている可能性があります。
その際は再度メールをお送りくださいませm(__)m
さて、連休皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか
私自身はいつもどおりレッスンを行っていて
連休という感覚はないままだったので
外出すると
『あれ??今日は道がだいぶ込んでいるな~。。。』と
連休だということもすっかり忘れて呑気に渋滞に挟まれたりしていました、笑
さて、毎度のごとく積もり積もる話はあるのですが
今回は20代のお若い生徒さん達から
『岐路に立つ将来への悩み・展望』について
相談。。。というか話す機会があったので
ちょっとだけ、20代の方々へ向けてのお話を。。。
まずお一人目。
英語を当教室で勉強してきて約3年。
最初は単語・フレーズもままならない状態で初級クラスからスタートしたHさん
ものすごく感覚が鋭くて、とてもいい質問を投げかけてくれる子。
頭の回転が速いというのがすぐに分かりました
頭脳の鋭い人は質問がスゴイです。。。
(質問されると私は嬉しいんだよ~♫)
英検も挑戦したい、となり、2級もサラッと合格
日本の企業で働いていましたが
英語をもっと使いたい、と
米軍基地内の仕事も見事にすんなりとゲットしました
新しい仕事は思ったよりも過酷でした
慣れない仕事にも関わらず、
本来教えてくれるはずの上司は辞め、同僚も辞め、
就職して1~2か月もたたないうちに
一人でオフィスで対応するはめになったりと。。。
過酷な環境の中、しっかり1年勤めました。
英語力には問題なかったはずなのですが
しかしどうも本人、聞くとアメリカの基地内ならではの
ミリタリーカルチャーに疲れてしまった様子
(アメリカ人自身らもミリタリーの環境はやれやれ...と言っていますヨ、笑)
「日本人に囲まれた環境に戻りたい」
心がいよいよ悲鳴をあげました
士気をあげてくれる上司もいなく
目の前にいるお客さんは不満ばかり垂れる。。。
そんな中であれば20代の若い人にとって
気持ちがそのように傾くのも無理はありません
そしてある日。
「先生、今まで教室が楽しくて、いつも来るのが楽しみで、
本当はずっと続けたいって気持ちもあって、
ずっと言えなかったんですが。。。
仕事でこういうこともあって心が折れました。
しばらく英語から離れます。」
一緒に何年も頑張ってきたし
英語の理解力も相当高まっていた矢先のことで
私自身、ものすごくショックでした
でも、私も似たような経験があるのでよく分かります
英語はもういい。
外人はもぅ疲れた、奴らはうるさいだけ。
みんなが日本語しゃべればいいのに。。。
そうやって英語の世界から退いて
徹底的に日本人にどっぷり浸かった時期があったので
その気持ちは痛いほど分かりました。。。
「英語?簡単だよ、あれこれ考えないで話したらすぐだよ!!」
なんて威張って言えるうちは、経験上まだまだ未熟です
「簡単じゃない壁」にぶつかれば
必ず「単語・フレーズ・言い回し」だけじゃない、
言葉そのものの奥にある文化・人・歴史の大きな違いを感じます
そのギャップに心が折れるのは、まさにカルチャーショック
そして、新しいカルチャーに馴染んだと思えば
元いたカルチャーに逆戻り、そこでまたカルチャーショック。。。とかとか
(あ、そういう心理の流れもちゃんと研究でグラフに出てます。。。)
とまぁ、Hさんは完全にカルチャーショックの状態でした
職場で従業員の士気をあげるのは
本来会社の上司の仕事です
それができる人がHさんの周りにいないなら私なりにできることはないかと
職場外からできるだけのヒントを投げたりしてサポートも試みました
でも、一度悲鳴を上げた心は
「分かってる、でも、勘弁してほしい」としか思いません
それって実はちゃんと日々、
仕事に真摯に向き合って頑張ってきた証拠でもあるのですよね
結果、Hさんは一度日本社会に戻るという決断をしたようです
英語を教えながらサポートしていた分
私としては辛いことでしたですが
でもそれはHさんにとって大きな学びになったこと間違いありません
一度、日本社会で嫌な部分を見て、
『英語を使って仕事をする』という憧れが現実となり
小さいながらもアメリカ社会の嫌な部分を経験した
それって、外国の影の部分をみて初めて
日本のよさ、日本人の美しさが見えてきたことでもあるのです
そして日本社会にどっぷり浸かってみて
今度は『やっぱり日本もいい部分ばっかりじゃないな』
ってこともまた徐々に感じてくるはず
外も内も、『憧れ』や『当たり前』ではなく
実体験として酸いも甘いも分かっていく。。。
どこの地域、国にいようと
『いい』も『悪い』も必ず存在する
お互いの『いい』も『悪い』も知るって大事なこと
(悪いところは知りたくない人は夢だけ見てて下さい、笑)
Hさんのような方こそまさに
今後の国際社会における
ハイブリッドの素質を持っているのですね~
しばらく教室では会えませんが
私は密かに、今後もHさんの動向に期待しています
Hさん、応援しています
また戻ってきたくなったらいつでも帰ってきて下さいね
"The light overshadows the dark, because without lights there would be no shadow."
-Dominic Minguzzi
(An American book writer)
「光は影を投げかけるものだ。光が存在しなければ影も存在しない。」
-ドミニク・ミングッツィ
(アメリカ人・著者)
那覇新都心のケーキ屋さん「ジョーギ」の新都心ロール。
Hさんから「ここのロールケーキ大好きなんです」と言ってケーキを持ってきてくれました。
本当にありがとう。。。
Posted by 英会話教室Kerria at 01:03│Comments(0)
│クロスカルチャー
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。